Secret Room 1

「2007年 8月 2日 土石流発生」

・台風5号が九州北部にやってきた。その前の4号がかなりの被害を九州南部にもたらしたのだが、この5号に関してはあまり注意せよとの報道はされてなかった。激しい豪雨が朝から続く中、由布岳に引っかかったように台風は湯布院から去ろうとはしなかった。そして止むことのない雨は道路を川のように流れ、マンホールからは噴水のように水が吹きあがっていた。そして夜の19:00頃。突然の轟音と共に、由布岳の斜面が大きく崩壊。土石流の発生である・・・。

土石流はユースホステル上部の砂防ダムを一瞬で飲み込み、そのまま一気に下流まで押し寄せてきた。館内の電気はすべて消え、聞いたことない岩が道路上を流れる不気味な音がずっと鳴り響いていた。土石流の勢いがようやく落ち着いたのが発生から5時間たった12時頃。この土石流によってユースホステル内の温泉部分及び側面が埋まってしまった。翌朝外をみると、道路は完全に流され、ゴジラが暴れ倒した後のような世界になっていた。夏休みの予約をとにかくすべてキャンセルし、これからどうしようかと考える。なんせ水も電気もガスも何もない・・。そんな中全国から支援の手が続々と・・・。

・まずは水や食料といった物資がたくさんの人から送られてきた!ありがたい。そして夏休みを利用して助っ人がどんどん集結してくれたっ!!その数延べ30人以上!友情とい温かい関係にただただ感謝する。片付けの目処すらたっていなかった中、たくさんの助けの手によってどんどん元の姿を取り戻し出すユースホステル。中には電器屋さんや設計士さんなども来てくれ、本格的な修復が日々続く。いつもは仕事一色の夏休みが、突然気の合う仲間との有意義な時間になった。当初今回の被災を恨めしく思ったりもしたが、結果としては誰もケガをすることもなく、そして館内もキレイに直り、そしてみんなと過ごした忘れることのできない夏休みになった。

・年内は営業は諦めていたが、来てくれた人の驚異的ながんばりにより、なんと9月からは営業開始に!その後道路も修復され、今回流された砂防ダムの代わりにものすごく大きい新しいダムが造られ、そして月日は流れ今のユースホステルがある。土石で埋まった場所も今ではすべて新しい木が覆い尽くし、まるで何事もなかったかのように見える。だけどあの夏の無我夢中でみんなと一緒に生きた夢のような時間はペアレントの胸の中に今もイキイキと輝いている。みんなありがとう!